点 ${\rm P}(x,y)$ と ${\rm P'}(x',y')$ は直線 $y = -x$ に関して対称なので
- 点 ${\rm P}$ と ${\rm P'}$ の中点は, 直線 $y = -x$ 上にあり,
- ベクトル $\overrightarrow{{\rm PP'}} = \begin{pmatrix} x' - x \\ y' - y \end{pmatrix}$ は, 直線 $y = -x$ の方向ベクトル $\begin{pmatrix} 1 \\ -1\end{pmatrix}$ と直交している。
よって
$\dfrac{y+y'}{2} = - \dfrac{x+ x'}{2}$
かつ
$(x'-x) - (y'-y) = 0$
この $2$ つの式から
$\left\{ \begin{aligned} x' &= -y \\ y' &= -x \end{aligned} \right.$
が成り立つことがわかる。
$\begin{eqnarray*} \begin{pmatrix} x' \\ y' \end{pmatrix} & = & \begin{pmatrix} -y \\ -x \end{pmatrix}\\[1em] & = & \begin{pmatrix} 0 & -1 \\ -1 & 0 \end{pmatrix}\begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} \end{eqnarray*}$
よって, この線形変換を表す行列は $\begin{pmatrix} 0 & -1 \\ -1 & 0 \end{pmatrix}$ である。