3-5 幾何公差

幾何公差とは

幾何公差とは、設計の際に意図された寸法(設計値)に対して、どの程度の誤差を許容できるかという範囲を示すものです。設計の際は、設計値からどの程度のズレなら製品として成り立つのかを明確にしておく必要があります。その上で幾何公差を決定しなければなりません。逆に製品の製造上、寸法が幾何公差に収まらないという場合があります。その場合は、製品設計そのものを見直すことも必要になります。

幾何公差の種類

・形状公差

直線は歪みのないまっすぐな線、平面は凸凹のない平らな面、など、幾何学的に正確な形体からの誤差に対する 許容範囲。

・姿勢公差

2つの物体に関係する角度や向きなどの誤差に対する許容範囲。

・位置公差

幾何学的に正確な位置からの誤差に対する許容範囲。

・振れ公差

円筒切断面を回転させると、凸凹の高いところと低いところの差が現れます。その誤差を「振れ」といい、振れの最大値と最小値の差を「振れ幅」という。振れ公差というのは、この「振れ」に対する公差。

データム

「データム」とは、「形体の姿勢偏差、位置偏差、振れなどを決めるために設定した理論的に正確な幾何学的基準」と定義されています。つまり、加工や寸法測定をする際に「この面または線を基準に加工・測定しなさい」という基準を表します。「設計」「加工」「計測」の共通の情報が「図面」です。この3者についての作業性および機能を考慮した共通基準として満足できる部分をデータムとして設定することが理想的です。そして、図面の中でデータムは基準を表すための記号として用いられます。

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