4-4 リベット

リベットの製造方法

リベットにはその製造方法によって、次の2種があります。

  • 冷間成形リベット‥‥‥‥‥‥冷間で頭部を成形(呼び径1〜22mm)
  •  熱間成形リベット‥‥‥‥‥‥熱間で頭部を成形(呼び径10〜44mm)

材料が常温のまま、無理に大きく加工しようとすると、ひび割れを起こしたり強度が弱くなったりします。そこで、冷間成形リベットは大きさを制限しています。しかし、熱間の場合でも、加工がしやすい半面、材料を熱する手間がかかる、製品の表面が荒れるという欠点もあります。

リベットの種類

リベットには、下図のような種類があります。使う用途に応じてこのような種類ができたのです。

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JIS B 1213に冷間成形リベット、JIS B 1214に熱間成形リベット、JIS B 1215にセミチューブラリベットが規定されています。

リベットの表示方法

リベットは、下記のように表示します。

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規格番号は省略することもできますが、その場合は種類の名称に「冷間」または「熱間」と付けます。しかし、ボイラ用や船舶用など、明らかに熱間リベットだと解かる場合は、「熱間」を省略できます。また、リベットメーカーが独自に開発したリベットについては、メーカー指定の呼び方を使います。

リベットの利点

最近では、リベットの使用は溶接加工などに変わってきていますが、使い方によってはまだまだ有効な技術です。

  • 緩みの心配がない
  • 作業性がよい
  • コンパクトに収まる
  • 手軽である
  • 熱によるひずみがない
  • 金属以外の材質でも可
  • 異なる材質同士でも可

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