$Q1$.
$2$ つの直線 $ax+by+c=0$ と $a'x+b'y+c'=0$ について, 以下の問いに答えなさい。
$Q2$.
点 $(2,4)$ を通り, 直線 $3x + 4y - 6 = 0$ に (1) 平行な直線と (2) 垂直な直線の方程式を $ax+by+c=0$ の形でそれぞれ求めなさい。
(1) 平行な直線
直線 $3x+4y-6=0$ と傾きが等しいので, 平行な直線の方程式は
$3x + 4y + c=0$
と置くことができます。
点 $(2,4)$ を通るので, 上の方程式に代入すると
$3\cdot 2 + 4\cdot 4 + c = 0$
よって $c = -6-16=-22$
以上から求める直線の方程式は $3x+4y-22=0$ となります。
(2) 垂直な直線
直線 $3x+4y-6=0$ の傾きは $-\dfrac{3}{4}$ であるから, 垂直な直線の傾きは $\dfrac{4}{3}$ となります。
このことから, 垂直な直線の方程式は
$4x - 3y + c = 0$
と置くことができます。
点 $(2,4)$ を通るので, 上の方程式に代入すると
$4\cdot 2 - 3\cdot 4 + c = 0$
よって $c = -8 + 12 = 4$
以上から求める直線の方程式は $4x - 3y + 4 = 0$ となります。
$Q3$.
$2$ 点 ${\rm A}(3,6)$, ${\rm B}(9,4)$ に対し, 線分 ${\rm AB}$ の垂直二等分線の方程式を求めなさい。
線分 ${\rm AB}$ の垂直二等分線とは, 点 ${\rm A}$, ${\rm B}$ の中点を通り, ${\rm AB}$ に垂直な直線になります。
点 ${\rm A}$, ${\rm B}$ の中点の座標は
$\left( \dfrac{3+9}{2}, \dfrac{6+4}{2} \right) = \left( 6,5\right)$
また, $2$ 点 ${\rm A}$, ${\rm B}$ を通る直線の傾きは
$\dfrac{6-4}{3-9} = -\dfrac{1}{3}$
よって 線分 ${\rm AB}$ の垂直二等分線の傾きは $3$ になります。
傾きが $3$ で, 点 $(6,5)$ を通る直線の方程式は
$y = 3(x-6) +5 = 3x -13$
よって線分 ${\rm AB}$ の垂直二等分線の方程式は $y = 3x-13$ となります。
$Q4$.
点 ${\rm A}(-8,4)$ と直線 $5x + 3y -6=0$ に関して対称な点 ${\rm B}$ の座標を求めなさい。
まず, $2$ 点 ${\rm A}$, ${\rm B}$ を通る直線 $l$ の方程式を求めましょう。
$l$ は直線 $5x+3y-6=0$ と垂直かつ直線 $5x+3y-6=0$ の傾きは $-\dfrac{5}{3}$ なので, $l$ の傾きは $\dfrac{3}{5}$ であることがわかります。
$l$ は点 ${\rm A}$ を通るので, その方程式は
$y = \dfrac{3}{5}(x + 8) + 4 = \dfrac{3}{5}x + \dfrac{44}{5}$
となります。
点 ${\rm B}$ の座標を $(x_0,y_0)$ とすると, ${\rm B}$ は $l$ 上の点なので
$y_0 = \dfrac{3}{5}x_0 + \dfrac{44}{5} \cdots (1)$
また, $2$ 点 ${\rm A}$, ${\rm B}$ の中点は直線 $5x+3y-6=0$ 上にあるので
$ 5\cdot \dfrac{-8+x_0}{2} + 3\cdot \dfrac{4 + y_0}{2} -6=0$
整理すると $5x_0 + 3y_0 -40=0$ であり, これに $(1)$ を代入すると
$5x_0 + 3\left( \dfrac{3}{5}x_0 + \dfrac{44}{5} \right) -40=0$
両辺に $5$ をかけて整理すれば
$(25+9)x_0 = 200 - 132$
$34x_0 = 68$ より $x_0=2$, $(1)$ から $y_0 = 10$ であることがわかります。
よって点 ${\rm B}$ の座標は $(2,10)$ となります。
(1)
$b,~b'\not=0$ の時, $2$ 直線の傾きはそれぞれ $-\dfrac{a}{b}$ と $-\dfrac{a'}{b'}$ となります。
$2$ つの直線が平行である時, 傾きは等しいので
$-\dfrac{a}{b} = - \dfrac{a'}{b'}$
両辺に $-bb'$ をかければ $ab' = a'b$ となります。
また $b=0$ の時, $ax+by+c=0$ は $y$ 軸に平行な直線になるので, $a'x+ b'y+c'=0$ も $y$ 軸に平行になります。
よって $b'=0$ となり $ab'=a'b$ が成り立ちます。
逆に $ab' = a'b$ の時, $b=0$ ならば
$ab'=0$
となりますが, $a\not=0$ より $b'=0$ であることがわかり, $2$ つの直線は $y$ 軸に平行な直線になります。
$b,b'$ がともに $0$ でない時は, $ab'=a'b$ の両辺を $-bb'$ で割れば
$-\dfrac{a}{b} = -\dfrac{a'}{b'}$
となり $2$ つの直線は平行であることがわかります。
以上から $ab'=a'b$ の時, $2$ つの直線は平行になります。
(2)
$b,~b'\not=0$ の時, $2$ 直線の傾きはそれぞれ $-\dfrac{a}{b}$ と $-\dfrac{a'}{b'}$ となります。
$2$ つの直線が垂直である時, 傾きの積は $-1$ になるので
$\left( -\dfrac{a}{b}\right)\cdot \left( -\dfrac{a'}{b'} \right) = \dfrac{aa'}{bb'} = -1$
右側の等式の両辺に $bb'$ をかけて移項すれば $aa'+bb'=0$ となります。
また, $b=0$ の時, $ax+by+c=0$ は $y$ 軸に平行な直線になるので, $a'x+b'y+c'=0$ は $x$ 軸に平行になります。
よって $a'=0$ となり $aa'+bb'=0$ が成り立ちます。
同様に $b'=0$ の時は $a=0$ となり $aa'+bb'=0$ となります。
逆に $aa'+bb'=0$ の時, $b=0$ ならば
$aa' = 0$
となりますが, $a'\not=0$ より $a=0$ となって, $2$ つの直線が垂直になることがわかります。
$b,~b'$ がともに $0$ でない時は, $aa' + bb' = 0$ から $2$ 直線の傾きの積が $-1$ になるので, $2$ つの直線が垂直であることがわかります。
以上から, $aa' + bb' = 0$ の時, $2$ つの直線は垂直になります。