$Q1$.
点 ${\rm A}(3,3,1)$ を通り, $\overrightarrow{v} = (7,2,5)$ と平行な直線の媒介変数表示を求めなさい。
$Q2$.
$2$ 点 ${\rm A}(3,1,-1)$, ${\rm B}(5,3,2)$ を通る直線の媒介変数表示を求めなさい。
直線上の点を ${\rm P}(x,y,z)$ とすると, 直線は $2$ 点 ${\rm A}$, ${\rm B}$ を通るので
$\overrightarrow{{\rm OP}} = \overrightarrow{{\rm OA}} + t \overrightarrow{{\rm AB}}$
が成り立ちます。
$\overrightarrow{{\rm AB}} = (5-3,3-1,2-(-1) ) =(2,2,3)$
であるから, 直線のベクトル方程式は
$(x,y,z) =(3,1,-1) + t(2,2,3)$
各成分を比べると
$\begin{cases} x = 3 + 2t \\ y = 1 + 2t \\ z = -1 + 3t \end{cases}$
となります。
$Q3$.
点 ${\rm A}(5,3,4)$ を通り $\overrightarrow{n} = (3,2,3)$ に垂直な平面の方程式を求めなさい。
平面上の点を ${\rm P}(x,y,z)$ とすると, $\overrightarrow{n}$ は平面の法線ベクトルなので
$\overrightarrow{n} \cdot \overrightarrow{{\rm AP}} = 0$
が成り立ちます。
$\overrightarrow{{\rm AP}} = (x - 5, y - 3, z -4)$
なので
$\overrightarrow{n} \cdot \overrightarrow{{\rm AP}} = 3(x-5) + 2(y-3)+ 3(z-4) = 0$
整理すると
$3x + 2y +3z -(15+6+12) = 3x+2y+3z - 33 =0$
よって平面の方程式は $3x+2y+3z - 33 =0$ となります。
$Q4$.
$3$ 点 ${\rm A}(0,4,-1)$, ${\rm B}(-8,2,1)$, ${\rm C}(2,3,-2)$ を通る平面の方程式を求めなさい。
求める平面に垂直なベクトルを $\overrightarrow{n}=(n_1,n_2,n_3)$ とすると
$\overrightarrow{n} \cdot \overrightarrow{{\rm AB}} = \overrightarrow{n} \cdot \overrightarrow{{\rm AC}} = 0$
が成り立ちます。
$\overrightarrow{n} \cdot \overrightarrow{{\rm AB}} = -8n_1 -2n_2 + 2n_3 = 0 ~ \cdots(1)$
であり
$\overrightarrow{n} \cdot \overrightarrow{{\rm AC}} = 2n_1 - n_2 -n_3 = 0 ~ \cdots(2)$
$(2)$ より
$n_3 = 2n_1 -n_2 ~ \cdots(3)$
であり, これを $(1)$ に代入すると
$-8n_1 -2n_2 +2(2n_1 - n_2) = -4n_1 -4n_2 = 0$
よって $n_2 = -n_1$ であり, $(3)$ より $n_3 = 3n_1$ となります。
以上から, 平面に垂直なベクトルは $\left( n_1,-n_1,3n_1 \right)$ という形をしていることがわかります。
特に $n_1 = 1$ とすれば, 平面は点 ${\rm A}(0,4,-1)$ を通り, $\overrightarrow{n} = \left( 1,-1,3 \right)$ に垂直な平面となります。
よって, 平面上の点を ${\rm P}(x,y,z)$ とすると
$\overrightarrow{n} \cdot \overrightarrow{{\rm AP}} = x - (y-4) + 3(z+1) =0$
整理すると $x-y + 3z + 7=0$ となります。
$Q5$ [補足].
空間内の点 ${\rm A}(x_0,y_0,z_0)$ と平面 $\alpha: ax + by + cz + d=0$ について以下の問いに答えなさい。
(1)
$\alpha$ の方程式から
$\overrightarrow{n} = (a,b,c)$
とすると $\overrightarrow{n}$ は $\alpha$ の法線ベクトルとなります。
よって点 ${\rm A}$ を通り $\overrightarrow{n}$ を方向ベクトルに持つ直線の媒介変数表示は
$\left\{ \begin{aligned} x &= x_0 + at \\ y &= y_0 + bt \\ z &= z_0 + ct \end{aligned} \right.$
となります。
(2)
$l$ の媒介変数表示を $\alpha$ の方程式に代入すると
$a(x_0 + at) + b(y_0+ bt) + c(z_0 + ct) + d = 0$
整理すると
$t = -\dfrac{ax_0 + by_0 + cz_0 + d}{a^2 + b^2 + c^2}$
$\overrightarrow{{\rm AH }} = (at ,bt ,ct)$ であるから, その大きさは
$|\overrightarrow{{\rm AH }}| = |t|\sqrt{a^2 + b^2 + c^2} = \dfrac{|ax_0 + by_0 +cz_0 + d|}{\sqrt{a^2 + b^2 + c^2}}$
となります。
※補足
(2) で求めた $\overrightarrow{{\rm AH}}$ の大きさを, 点 ${\rm A}$ と平面 $\alpha$ の距離といいます。
点 ${\rm A}(x_0,y_0,z_0)$ と平面 $\alpha:ax+ by+cz +d=0$ の距離は
$\dfrac{|ax_0 + by_0 +cz_0 + d|}{\sqrt{a^2 + b^2 + c^2}}$
で求めることができます。
$Q6$.
点 $(-7,-4,-7)$ を中心とする半径 $6$ の球面の方程式を求めなさい。
点 $(a,b,c)$ を中心とする半径 $r$ の球面の方程式は
$(x-a)^2 + (y-b)^2 + (z -c)^2 =r^2$
となります。よって求める球面の方程式は
$(x+7)^2 + (y+4)^2+ (z+7)^2 = 36$
となります。
$Q7$.
次の方程式で定義される球面の中心と半径を求めなさい。
方程式を変形すると
$\begin{eqnarray*} (x^2 - 8x) + (y^2 +6y) + (z^2 - 2z ) & = & 10 \\[0.5em] \left\{ (x-4)^2 -16\right\}+ \left\{ (y+3)^2 -9\right\} + \left\{ (z-1)^2 -1\right\} & = & 10\\[0.5em] (x-4)^2 + (y+3)^2 + (z-1)^2 & = & 36 \end{eqnarray*}$
よって, この球面の中心の座標は $(4,-3,1)$, 半径は $\sqrt{36} = 6$ となります。
$\overrightarrow{v} = (7,2,5)$ が方向ベクトルとなるので, 求める直線のベクトル方程式は
$(x,y,z) = ( 3,3,1 ) + t(7,2,5)$
となります。各成分を比べれば
$\begin{cases} x = 3 + 7t \\ y = 3 + 2t \\ z = 1 + 5t \end{cases}$
となります。