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行列 $\begin{pmatrix} 2 & -1 \\ -2 & 1 \end{pmatrix}$ により表される線形変換 $f$ の, 平面全体の像はどのような図形になるか。最も適切なものを以下の選択肢から選びなさい。

直線 $y = -x$

直線 $y = 2x$

直線 $y = -\dfrac{1}{2} x$

平面全体

点 $(x,y)$ の$f$ による像を $(x',y')$ とすると

$\begin{eqnarray*} \begin{pmatrix} x' \\ y' \end{pmatrix} &=& \begin{pmatrix} 2 & -1 \\ -2 & 1 \end{pmatrix}\begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix}\\[1em] & = & \begin{pmatrix} 2x -y \\ -2x + y \end{pmatrix} \end{eqnarray*}$

ここから

$y' = -x'$

であることがわかる。

また直線 $y = -x$ 上の任意の点 $(p, -p)$ に対し, 点 $(0,-p)$ を考えると, $(0,-p)$ の $f$ による像は

$\begin{pmatrix} 2 & -1 \\ -2 & 1 \end{pmatrix}\begin{pmatrix} 0\\ -p \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} p \\ -p \end{pmatrix}$

となるので, 点 $(p,-p)$ は $f$ による平面全体の像に含まれる。

以上から, $f$ による平面全体の像は直線 $y = -x$ である。