2. 微分係数 例題集
$Q1$.
$x$ の値が $1$ から $3$ まで変化する時, $f(x)=x^2-3x+1$ の平均変化率を求めなさい。
$1$
$Q2$.
$1$ 次関数 $f(x) = mx+n$ の $x=a$ における微分係数は $a$ の値に依らず $m$ であることを確認しなさい。
微分係数の定義通りに計算すると
$f′(a)=limh→0f(a+h)−f(a)h=limh→0(m(a+h)+n)−(ma+n)h=limh→0mhh=limh→0m=m$
よって $1$ 次関数 $f(x)$ の $x=a$ における微分係数は $a$ の値に依らず $f(x)$ の傾きに等しい。
$Q3$.
$f(x)=x^2$ の $x=a$ における微分係数を $a$ を用いて表しなさい。
$2a$
微分係数の定義通りに計算すると
$f′(a)=limh→0f(a+h)−f(a)h=limh→0(a+h)2−a2h=limh→0(a2+2ah+h2)−a2h=limh→02ah+h2h=limh→0(2a+h)=2a$
よって $f'(a) = 2a$ となります。
$Q4$.
関数 $f(x)=4x^2 - 7x +1$ のグラフ上の点 $(2,3)$ における接線の傾きを求めなさい。
$9$
関数 $f(x)$ のグラフ上の点 $(a,f(a))$ における接線の傾きは, $x=a$ における微分係数と等しくなります。
よって求める接線の傾きは $f'(2)$ に等しいので
$f′(2)=limx→2f(x)−f(2)x−2=limx→2(4x2−7x+1)−3x−2=limx→24x2−7x−2x−2=limx→2(4x+1)(x−2)x−2=limx→2(4x+1)=9$
よって 接線の傾きは $9$ になります。
$x$ が $a$ から $b$ まで変化する時, $f(x)$ の平均変化率は
$\dfrac{ f(b) - f(a) }{ b-a }$
で表されます。よって
$\dfrac{f(3) - f(1)}{3-1} = \dfrac{(9-9+1) - (1-3+1)}{2} = 1$