$Q1$.
次の関数 $f(x)$ の, 指定された $x$ における値を計算しなさい。
$Q2$.
$1$ 次関数 $y=f(x)$ が以下の条件を満たすとき, $y$ を $x$ の式で表しなさい。
定数 $a$, $b$ ($a \not=0$) を用いて $y=ax+b$ と表せる関数を $1$ 次関数といいます。
与えられた条件を使って $a$ と $b$ の値を定めましょう。
(1)
$1$ 次関数 $y=ax+b$ について, $a$ を傾き, $b$ を切片といいます。
傾きが $3$, 切片が $-5$ であることから, 求める $1$ 次関数は $y=3x-5$ となります。
(2)
傾きが $-1$ であることから, 求める $1$ 次関数は $y=-x+b$ と置けます。
$x=2$ の時, $y=-2$ であることから
$-2 = (-1)\cdot 2 + b = -2+b$
$b=0$ より, $y=-x$ となります。
(3)
切片が $4$ であることから, 求める $1$ 次関数は $y= ax+4$ と表せます。
$f(-1)=6$ より $x=-1$ の時, $y=6$ なので
$6 = a\cdot (-1) + 4 = -a+4$
$a = 4-6 = -2$ より, $y = -2x+4$ となります。
(4)
$y=f(x)$ のグラフが $2$ 点 $(2,2)$, $(5,8)$ を通るので
$x=2$ の時 $y=2$, また $x=5$ の時 $y=8$ となります。
求める $1$ 次関数を $y=ax+b$ と置くと
$\begin{cases}2 = 2a + b \\ 8 = 5a+b\end{cases}$
この連立 $1$ 次方程式を解くと $a=2$, $b=-2$ となります。
よって $y= 2x-2$ となります。
$Q3$.
関数 $y=f(x)$ とその定義域が次で与えられる時, $y$ の値域を求めなさい。
$1$ 次関数 $y=f(x)$ の定義域が $\alpha \leqq x \leqq \beta$ の形の時, その値域は
$f(\alpha ) \leqq y \leqq f(\beta)$
もしくは
$f(\beta) \leqq y \leqq f(\alpha)$
の形になります。どちらになるかは $f(x)$ の傾きの符号によって決まります。
(1)
$1\leqq x \leqq 6$ の時
$\begin{eqnarray*}4 &\leqq & 4x & \leqq & 24\\ 6 & \leqq & 4x + 2 & \leqq & 26\end{eqnarray*}$
$y=4x+2$ より $y$ の値域は $6 \leqq y \leqq 26$ となります。
(2)
$-1 \lt x \lt 3$ より
$\begin{eqnarray*}-3 & \lt & -x & \lt & 1\\ -6 & \lt & -2x & \lt & 2 \\ -1 & \lt & -2x + 5 & \lt & 7\end{eqnarray*}$
$y=-2x+5$ より $y$ の値域は $-1 \lt y \lt 7$ となります。
(3)
$2 \leqq x \lt 5$ の時
$\begin{eqnarray*}4 & \leqq & 2x & \lt & 10\\ -3 & \leqq & 2x-7 & \lt & 3\end{eqnarray*}$
$y=2x-7$ より $y$ の値域は $-3 \leqq y \lt 3$ となります。
(4)
$-4 \lt x \leqq 0$ の時
$\begin{eqnarray*}0 & \leqq & -x & \lt & 4\\ 3 & \leqq & -x+3 & \lt & 7\end{eqnarray*}$
$y=-x+3$ より $y$ の値域は $3 \leqq y \lt 7$ となります。
関数 $y=f(x)$ の $x=a$ における $y$ の値を $f(a)$ と表します。
(1)
$f(x)$ に $x=2$ を代入すると
$f(2) = 4\cdot 2 + 7 = 15$
よって $f(2) = 15$ となります。
(2)
$f(x)$ に $x=\alpha-1$ を代入すると
$f(\alpha-1) = (-5)\cdot (\alpha-1) -12 = -5\alpha + 5-12=-5\alpha-7$
(3)
定数関数は常に同じ値をとる関数です。
$f(5) = 3$
(4)
$f(x)$ に $x=-2$ を代入すると
$\begin{eqnarray*}f(-2) & = & (-2)^3 -2\cdot(-2)^2 -5\cdot(-2) + 6\\[0.5em] & = & -8-8+10+6 = 0\end{eqnarray*}$