1. べき関数 例題集
$Q1$.
次の関数は偶関数か奇関数か判定しなさい。
(1) $y=x$
(2) $y=x^2$
(3) $y=x+x^3+x^5$
(4) $y=2$
(5) $y=x^2+1$
(6) $y=x^3+1$
解答・解説を見る
(1) 奇関数
(2) 偶関数
(3) 奇関数
(4) 偶関数
(5) 偶関数
(6) どちらでもない
$Q2$.
次の $2$ つの関数のグラフの位置関係を答えなさい。
$y = x^2 + 4x + 2 \cdots (1)$
$y = x^2 - 6x + 1 \cdots (2)$
解答・解説を見る
$(2)$ のグラフは $(1)$ のグラフを $x$ 軸方向に $5$, $y$ 軸方向に $-6$ だけ平行移動したものである。
$(1)$ の右辺を平方完成すると
$\begin{eqnarray*}y & = & x^2 + 4x + 2\\[0.5em] & = & (x+2)^2 -2\end{eqnarray*}$
同様に $(2)$ の右辺も平方完成すると
$\begin{eqnarray*}y & = & x^2 - 6x + 1\\[0.5em] & = & (x-3)^2 -8\end{eqnarray*}$
よって $(1)$ のグラフを $x$ 軸方向に $5$, $y$ 軸方向に $-6$ だけ平行移動した曲線は
$y = ((x-5) +2)^2-2 -6 = (x-3)^2 -8$
となり, $(2)$ のグラフと一致することがわかります。
関数 $y = f(x)$ は
全ての $x$ で $f(-x) = -f(x)$ の時, 奇関数
全ての $x$ で $f(-x)=f(x)$ の時, 偶関数
といいます。
(1)
$f(x) = x$ とすると
$f(-x) = -x = -f(x)$
よって $y=x$ は奇関数です。
(2)
$f(x) = x^2$ とすると
$f(-x) = (-x)^2 = x^2 = f(x)$
よって $y=x^2$ は偶関数です。
(3)
$f(x) = x + x^3 + x^5$ とすると
$\begin{eqnarray*} f(-x) & = & (-x) + (-x)^3 + (-x)^5\\[0.5em] & = & -x -x^3 - x^5\\[0.5em] & = & -(x + x^3 + x^5) = -f(x)\end{eqnarray*}$
よって $y=x + x^3 +x^5$ は奇関数です。
(4)
$f(x) = 2$ とすると
$f(-x) = 2 = f(x)$
よって $y=2$ は偶関数です。
(5)
$f(x) = x^2 + 1$ とすると
$f(-x) = (-x)^2 + 1 = x^2+1 = f(x)$
よって $y=x^2 +1$ は偶関数です。
(6)
$f(x) = x^3 + 1$ とすると
$f(-1) = (-1)^3 + 1 = 0$
であり, また
$f(1) = 1+ 1=2$
であるから $f(-1) \not= \pm f(1)$, となるので $y= x^3+1$ は奇関数でも偶関数でもありません。