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$2$ 次形式 $-2x^2 - 6xy + 6y^2$ を直交行列 $T$ を用いて標準形に直すと $7x'^2 - 3y'^2$ となった。
この時 $T$ として最も適切なものを以下の選択肢から選びなさい。
$\dfrac{1}{\sqrt{10}}(13−31)$
$\dfrac{1}{\sqrt{10}}(311−3)$
$(13−31)$
$(311−3)$
$-2x^2 - 6xy + 6y^2 = (xy) (−2−3−36)(xy)$
であるから $A = (−2−3−36)$ とすると,
標準形が $7x'^2 - 3y'^2$ であることから $A$ の固有値は $\lambda = 7,~-3$ である。
$\lambda = 7$ に対応する固有ベクトルを求めると
$\overrightarrow{v_1} = c_1(1−3)$
同様に $\lambda = -3$ に対応する固有ベクトルを求めると
$\overrightarrow{v_2} = c_1(31)$
となる。
$| \overrightarrow{v_1}| = | \overrightarrow{v_2}| = 1$ とすると
$c_1 = c_2 = \pm \dfrac{1}{\sqrt{10}}$
となるので
$T = \dfrac{1}{\sqrt{10}}(13−31)$
とすれば $T$ は求める直交行列となる。
※注意
$T' = \dfrac{1}{\sqrt{10}}(311−3)$
も対角化する直交行列であるが, $T'$ で標準形に直すと
$-3x'^2 + 7y'^2$
となり仮定に反するので, この場合は不適切である。