1

$2$ 次形式 $4x^2 + 6xy - 4y^2$ を直交行列 $T$ を用いて標準形に直すと $5x'^2 -5y'^2$ となった。

この時 $T$ として最も適切なものを以下の選択肢から選びなさい。

$\dfrac{1}{\sqrt{10}}(3113)$

$\dfrac{1}{\sqrt{10}}(1331)$

$(1331)$

$(3113)$

$4x^2 + 6xy - 4y^2 = (xy) (4334)(xy)$

であるから $A = (4334)$ とすると,

標準形が $5x'^2 - 5y'^2$ であることから $A$ の固有値は $\lambda = 5,~-5$ である。

$\lambda = 5$ に対応する固有ベクトルを求めると

$\overrightarrow{v_1} = c_1(31)$

同様に $\lambda = -5$ に対応する固有ベクトルを求めると

$\overrightarrow{v_2} = c_1(13)$

となる。

$| \overrightarrow{v_1}| = | \overrightarrow{v_2}| = 1$ とすると

$c_1 = c_2 = \pm \dfrac{1}{\sqrt{10}}$ 

となるので

$T = \dfrac{1}{\sqrt{10}}(3113)$

とすれば $T$ は求める直交行列となる。

 

※注意

$T' = \dfrac{1}{\sqrt{10}}(1331)$

も対角化する直交行列であるが, $T'$ で標準形に直すと

$-5x'^2 + 5y'^2$

となり仮定に反するので, この場合は不適切である。